ばぁむさんの資産運用中Plus

インデックス投資+高配当再投資戦略+αで資産運用してみたメモ…の傍ら馬を愛でるブログ

株以外の投資先(クラウドファンディング投資)②

今回も株以外の投資先という事で記事を。

前回の記事はこちらから。


いきなり余談で恐縮ですが、私、営業って向かないと思ってるのですよ。
というのも「選択」は個人に与えられた「権利と自由」だと思ってる気質で。
なので「選択」を強要せず、されれば一生懸命行くタイプなんです。
でもそれってサポーターであって営業ではないよね、って。


いつかの記事にもしましたが
自分の投稿は、あくまで見た方の「気づき」になってくれればいいなと思ってます。
結果的に、それが誰かの価値になってくれればいいのです。


余談でした。
本編に入ります。



この投資の留意点はざっくり大きく分けて以下の2点。


①仕組みの違い

②税制上の問題


この辺りをわかる範囲でほぐしていきます。




①仕組みの違い


クラウドファンディング投資には大きく分けて2種類の仕組みが存在します。
ひとつは「匿名組合型」
もうひとつは「任意組合型」

(利回りくん・クラウドバンクより拝借)


ざっくりと違うを説明すると
その投資を行う主体にお金を貸すのか(匿名組合)
その主体の1人になってお金を出すのか(任意組合)


目的次第ですが
基本的には「匿名組合型」を選択する方がリスクを抑えられると思います。


理由としては多くの匿名組合形式が優先劣後方式を採用している点がひとつ。
損失が出た場合には「まず事業者が補填します」と宣言しているに等しいので。

2つ目として
事業者も出資者として参加する事で仕組みとして利益相反が起きにくい事


稼ぐより抜き取る方が儲かるから詐欺が起きる訳ですが
稼いだ方が儲かる(稼がないと儲からない)仕組みならば真っ当にやる(はず)。


3つ目、不動産所得になる事と無限責任を負う事にうま味を感じない事。


不動産のオーナーになりたい!という人には
まずは共同運営者になって、という所で敷居が低くなって良いかもしれませんね。
現状、私にはその予定が無いので手を出すに至っていませんが。



いずれにしても事業者倒産・貸し倒れリスク含め、投資に100%はありません。
元本保証で100%を謳って利回りが極端に高い物。


もうそれ、ほぼ詐欺です。


いずれの案件でも応募時に読む契約前書面に想定しうるリスクが書かれています。
必ず読んでおきましょう。


その上でリスクを低減する方法は「分散投資」
ここは株と同じで「ひとつのカゴに卵を盛るな」
個々の案件への投資上限額を決めて
事業者・案件を多岐に分散させる事をお勧めします。


私個人は総資産の75~80%を株式。
残りの20~25%を預金・債券・個人年金などの他のアセットに投じる事にしています。
クラウドファンディング投資もその中に含まれていて
さらにその上限を総資産の10%までに抑えて運用してます。
あくまでも待機資金の置き場、株以外のアセットというスタンスです。


②税制上の問題


クラウドファンディングの分配金は税制上、以下のように分類されます。
匿名組合型は総合課税の「雑所得」
不動産系の任意組合型は総合課税の「不動産所得」



(クラウドバンク・Funvestより)


任意型に出資した事がないので「不動産所得」になる場合は割愛します。


人によっては所得税や住民税にダイレクトに響く部分。
最終的な所得税率が25%以上の場合は追徴の対象になりますし
逆に、それよりも低い場合、確定申告によって還付を受ける事が可能です。


基本的に分配時に源泉徴収されているので
20万までの利益なら確定申告も不要という話もありますが…。


この辺、かなり神経質になる所(特に副業禁止のサラリーマンの方)だと思うので
ご自身の状況に応じて判断されるのが望ましいと思います。

(国税庁のリンクも貼っておきます)


残念なのが、仮に損失が出たとしても
総合課税の他の区分と損益通算ができるわけではない事。
本業で稼いだ金額分をここで損として計上しても所得税は0にならんという事です。
あくまでも「雑所得」の中でしか損益通算できません。


また、損益通算の期限も「同一年内のみ」です。
株式の様に数年の猶予期間がある訳ではありません。


正直、税制的に恵まれてる方ではないのですよね。
でも活用できる人や特定の条件下でハマる人にはハマるのかな?と感じる部分もあって。


また、逆に言えば「同じ雑所得の区分の中で経費にすれば所得を相殺できる」のですが…
その辺りはまたいずれの機会に。



という事で、今回も長くなってしまったのでここまで。
次回は「運用してて思った事」を中心にまとめたいと思います。